アイ☆ラブ☆ティーチャー番外編:男の純情と体育館倉庫《5》

♪OPイメージテーマ曲を聴く
「な、何バカなこと言ってるんですかっ……そ、そんなことより僕達がここに来た理由……忘れてませんよねっ」
「千里ちゃんとチュー?」
「なッ! な、何言ってるんですかッ! 見回りでしょーがッ! 見回りッ!」
千里が思いっきり大きな声を出したので、驚いた伊藤は慌ててその口を塞いだ。
「し―――っ! ち、千里ちゃん声大きいよ……冗談だって冗談っ」
「は、離して下さいってばッ! ぼ、僕の前でそういう冗談はやめて下さ……」
その時…――。
入り口のほうから物音がして、誰かが入ってくる気配がした。
「ヤバ……誰か来たっ!」
「えっ!?」
「千里ちゃん、隠れろッ!」
「えッ!? ち、ちょっ……ッ!?」
慌てた伊藤は千里の手を引いたまま、倉庫内のいちばん奥に置かれていた乳白色の大型ロッカーの扉を開けた。
まだ扉の部分にはビニール包装がしてあるままで、中の仕切りも運良くはめ込まれていなかった。
どうやら、まだ使われていない新品らしい。
よく視聴覚室や準備室などで使っている、書類や大型の機材を収納しておくロッカーである。
ここなら大人二人でも余裕で隠れられそうだ。
「ほら、千里ちゃんッ! この中に早く入るんだッ!」
「えぇ――ッ!? ち、ちょっと……伊藤先生ッ…何す……わっ!?」
躊躇している千里を無理矢理ロッカーの中に押し込めると、続けて自分も中に入って扉を閉めた。
薄暗さにだんだんと双眸が慣れてくる。
「ふぅ……ヤバかったな」
「……っていうか、何で僕達が隠れなくちゃならないんですかっ!?」
「そ、そんなこと言ったってなぁ……あの場合、チューしてたとこ見られちゃってたら大変じゃないか?」
扉の通気孔から差し込んでくる外の光だけの薄暗いロッカーの中で、二人は気配が外に洩れないように小声でお互いに会話をしていた。
「それに……こうやって待ちぶせしてれば、山中教頭が言ってた例の『噂の密会カップル』を特定できるかもしれないだろ?」
「え?」
そうだった。
二人は、その為に放課後の見回りを山中教頭から言いつかったのである。
「ほら、来た……ッ!」
人の気配と話し声が近づいてきたので、ロッカーの中の二人はゴクリと息を詰めながら扉の通気孔から外の様子を覗き込んで思わず声を上げそうになってしまった。
「あ、あれ……鈴木…先生ッ!?」
【To be continued】
【携帯専用のお知らせPRだよ♪】
BL小説読み放題☆リブレ出版公式サイト











