アイ☆ラブ☆ティーチャー番外編:男の純情と体育館倉庫《6》

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人の気配と話し声が近づいてきたので、ロッカーの中の二人はゴクリと息を詰めながら扉の通気孔から外の様子を覗き込んで思わず声を上げそうになってしまった。
「あ、あれ……鈴木…先生ッ!?」
体育館倉庫に入ってきたのは、何と1年生を担当している美術教諭の鈴木雅史(すずき・まさし)だった。
「な、何で……鈴木先生がこんなところに……!?」
「し――っ。見ろよ、誰か一緒だぞ」
「えっ?」
そのまま伊藤と千里のふたりは、細い通気孔から外の様子を必死に覗きはじめた。
「あれっ? あれは……1年B組の森田……秋良(もりた・あきら)くんじゃないですか?」
「ああ、あのキレイな顔した大人しい子か?」
「ええ。そういえば森田くんは美術選択だったような……」
こんなところにふたりきりで、授業についての指導か相談だろうか。
悪いとは思いながらも、聞こえてくるふたりの会話に耳をそば立てしまう。
「――…仕方ないさ、僕らのことが噂になってしまってるんだ。しばらくは学園内で個人的に会うのは止めよう」
「そ、そんなッ! 会えなくなるなんて……僕は嫌だよッ、先生っ!」
「それは分かってるッ。だけど、こんなことが学園側に知れたら……ただじゃ済まないんだぞッ。お前の人生がメチャクチャに……」
「そんなこと……分かってるもんッ! でも、先生と一緒なら……そんなことなんか……もうどうでもいいッ!」
「秋良……」
ふたりのこの切羽詰まった会話を聞いて、ロッカーの中でじっと息を潜めているふたりは確信していた。
「い、伊藤先生……あの二人って……もしかして……?」
「ああ、『噂の密会カップル』は……あのふたりのことだったみたいだな」
「ど、どうしますか?」
「うーん、どうしますかって言われてもなぁ……」
「何ですかッ、ハッキリしませんねッ! 早く注意しないと……」
「ち、ちょっと待てッ!」
「えッ!?」
次の瞬間、ロッカーの中のふたりは思わず悲鳴を上げそうになってしまった。
『噂の密会カップル』のふたりが、お互いに抱き合いながら口唇を重ね合いはじめたのだ。
「愛してるよ、秋良……」
「ん…先生……」
触れ合うような口づけから、次第に舌と舌を絡め合う激しいものに変化していく。
【To be continued】
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